「気づき」と予防策がわかるだけで、床ずれができなくなる方法を教えます✨
お年寄りから元気をもらっている
介護福祉士のtomiです。
私たちが普段、高齢者の方と関わっている中で、気を付けている事の1つとして
皮膚状態の確認をするという事があります。
なぜかというと、
「床ずれ」にならないために、
皮膚が赤くなっているところはないか?
できやすい場所はないか?
を観察しながら、手伝いをしているからです。
今回は、
介護される人が
「床ずれ=褥瘡(じょくそう)」にならない為のポイントをお伝えします!
これを読めば
「床ずれ」とは何か?がわかり、
対策を実践するだけで
「床ずれ」を防ぐ事ができる
ようになります!
もし、今、介護をしていて
「寝ていただけなのに、お尻やかかとが赤くなってきた。どうしてだろう?」
と思う事があれば、
ぜひ試してみてほしいです!
皮膚に穴が開くほど、
ひどい床ずれになる前に防ぐ事ができます。
「床ずれ」とは…
みなさんは長時間、寝ていると
「体が痛くなってきたなぁ~」と感じ
知らない間に寝返りをしていたり、
痩せている人であれば、座っている時に
お尻の骨があたり痛いと感じ、
座りなおす事もできますよね。
しかし、高齢者になると、
病気によって体の感覚がなくなったりすると、
自分で動く事が出来なくなってきます。
そうなると、自分の全体重が、
長時間おしりなどに、圧がかかっている
状態になり、
赤くなり、ただれてきて、水ぶくれになり、
傷ができます。
これが「床ずれ」と言われます。
しかし、圧がかかっただけでは
「床ずれ」にならないのです!
いくつかの原因が重なることで、
「床ずれ」につながります。
その原因として
✅麻痺などで、感覚がない
✅手足の動きが悪くなり、自分で体を動かせなくなる
✅痩せて、骨が出っ張っている
✅皮膚の衰えで、弾力がなく、しわ、たるみが多くなる
✅パットを使用しており、
排尿・排便したままで、蒸れている時間が長い
✅汗をかき、常に湿った状態である
✅ご飯が食べられなくなり、栄養にかたよりがある
このどれかが、重なってしまうと
「床ずれ」の原因になります。
施設でも、ご飯が食べなくなったことで
痩せ、お尻の骨が出て、起きることも
辛くなり、
ベッドにいる時間が長くなったことで
さらに、お尻に圧がかかり、
「床ずれ」になってしまった方もいました💦
なので、
「床ずれ」になる前の
対策として3つの大切な事を
お伝えします!
①除圧
②スキンケア
③栄養をしっかり取る
この3つを行ってください✨
①除圧とは
長時間、
圧が同じところにかからないように、
体を動かしたり、お尻を浮かせてもらったりして、圧を抜くことです。
自分で寝返りができない方は、
私たちが体の向きを変える手伝いが必要と
なります。
ここでワンポイント✨
「床ずれ」にはできやすい部分があるので、
覚えておくと役立ちます✨
寝ている時の
仰向けの場合:お尻、かかと、後頭部
横向きの場合:肩、腰骨
椅子に座っている時:お尻、背中
ができやすいと言われています。
②スキンケア(皮膚の保護、清潔、保湿)
パット内に排泄、排便をしている方、
汗をたくさんかく方は、
湿っており、蒸れてしまっているので、
✅こまめに交換すると保護につながります✨
✅また汗や、排泄物を洗い流し、
きれいにすることで清潔につながります✨
✅高齢者の皮膚は乾燥しているので、
肌バリアの機能が低下しないように、
乾燥しているところには
保湿クリームやローションを使う事で
保湿につながります✨
汚れを洗い流した後も、忘れずに!
ここでワンポイント✨
皮膚には手で優しく洗う事が一番いいとされています。
強く、ゴシゴシ洗いは気をつけましょう~
③栄養をしっかり取る
今まで、ご飯を食べていた人が
食べる量が少なくなった、
飲み込めなくなった、食べれなくなった場合は、
食事の形態を変えてみましょう。
ご飯→おかゆに変える。
おかずを柔らかいものにする。など
それでも心配である時は、すぐにかかりつけの
医者に相談することをおすすめします。
介護をしていて、
「皮膚が赤くなっている」ことに気づいたら、
ずっと同じ体勢だったかな?
ご飯は食べているかな?
蒸れている場所(汗、尿で)なのかな?と
疑問を持つことを心がけてみてください☻